髙木竜馬(たかぎ りょうま)
1992年千葉県生まれ、25歳。2歳よりピアノを始め、7歳より故エレーナ・アシュケナージ女史に師事。16歳より故中村紘子、
ミヒャエル・クリスト各氏に、22歳よりボリス・ペトルシャンスキー氏に師事する。渋谷幕張高校在学中に、ウィーン国立音楽大学コンサートピアノ科に首席で合格。現在、特別奨学生として在学し、ミヒャエル・クリスト氏よりドイツ奏法を学ぶ。高名なピアニストであるパウル・バドゥラ=スコダ氏の自宅レッスンにも通い、ウィーン奏法の神髄に触れる。現在、かのゲインリッヒ・ネイガウス最後の高弟として、世界的に著名な名伯楽ボリス・ペトルシャンスキー氏の招聘を受け、イタリアの名門、イモラ国際ピアノアカデミー本科に併修し、ロシア奏法の本流ネイガウス楽派の研鑽に励む。室内楽をクリストフ・エックナー氏に師事。
これまでに、奥田操、M.アルゲリッチ、A.ヴァルディ、A.セメツキー、S.エーデルマン、T.ゼリクマン、D.タイ・ソン、A.ナセドキン、D.ヨッフェ、A.ヒューイット、A.ヤシンスキー、N.フィッシャー、V.トロップ、S.ハフ、S.ドレンスキー、A.ピサレフ、P.ネルセシアン、G.ツィッターバルト(古楽器)、R.ブラウティハム(古楽器)各氏等から薫陶を受ける。音楽学を三ツ石潤司氏に師事。指揮法は、小澤征爾氏からレッスンを受け、現在、ウィーン国立音楽大学で指揮伴奏助手を務め、湯浅勇治氏に師事する。
第1回日本チャイコフスキーコンクール、モスクワ第2回ネイガウスフェスティバル、第15回国際ピアノコンペティション “ローマ2004”、キエフ第6回ホロヴィッツ国際ピアノコンクールで各々優勝。若手登竜門としてつとに知られる第19回浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位に輝く。また、一世紀を超える伝統をもつウィーンの第38回エレーナ・ロンブロ-シュテパノウコンクールで第1位。昨年は、チャイコフスキー国際コンクールやエリザベート王妃国際コンクールの覇者を輩出した第26回ローマ国際ピアノコンクールにて優勝を飾る。受賞者記念演奏会の模様が、イタリアのテレビ放送局『テレパス』からイタリア全土に放送され好評を博す。今後は、ヨーロッパ各地及び日本において50回に及ぶリサイタルが予定されている。
日本、ロシア、ウクライナ、アメリカ、イングランド、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、チェコ、サンマリノ、イタリア、フランスなど世界各地で演奏。海外では、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでつとに有名なウィーン楽友協会大ホール(黄金のホール)を初め、モスクワ音楽院大ホール、ローマヴァッレ歌劇場、ヤロスラブリハーモニアホール、ウクライナ国立フィルハーモニアホール、キエフ国立オペラ座、モスクワクレムリン宮殿、ミュンヘンガスタイクホール、ウィーン楽友協会、ウィーンコンツェルトハウス、シェーンブルン宮殿、ローマキリノ劇場等々、著名なホールで演奏する。日本では、みなとみらい大ホール、新国立劇場、紀尾井ホール、千葉京葉銀行文化プラザ、千葉県文化会館大ホール、水戸佐川文庫、ミューザ川崎シンフォニーホール、大阪フェニックスホール、カワイ表参道パウゼ、東京文化会館、サントリーホール大ホール等で演奏。現在は、日本とウィーンを拠点に広範な演奏活動を続ける。
ロシアヤロスラブリ交響楽団、ウクライナ国立フィル、ウィーン室内管弦楽団、ノヴァ・アマデウス室内交響楽団、千葉交響楽団、東京交響楽団、群馬交響楽団、東京フィル等のオーケストラと、アンドレア・バッティストーニを初め、ムラド・アナマメドフ、シュテファン・ヴラダー、ニコラ・サマレ、飯森宣親、現田茂夫、伊藤翔、中田延亮、柴田真郁各氏等の指揮で共演。